「TW上で中国人に対して差別行為をおこなう日本人グループ」を擁護するツイッタージャパン社に対する抗議文
「TW上で中国人に対して差別行為をおこなう日本人グループ(通称:愛国者)」からの集団通報によって、メグデス所属メンバーであり、中国人の伴侶を持つミッキー・ハット女史が凍結された件について。(2018年1月23日発生)
ミッキー・ハット女史がツイッタージャパン社の対応に対して送付した抗議文の全文を、ミッキー女史自身が修正したものを、以下に記載いたします。
◇
私(ミッキー)は結婚しています。私のパートナーは中国人です。
また、仕事上、中国や韓国の取引先とも親しくさせていただいております。
私の言葉ならびに失言は、その生活条件のもと発せられていることを、まずはご理解ください。
この青髭(@laboratorymembe) というアカウントで活動されている方は、TW上で「組織的に、悪意を持って、毎日、執拗に」中国人を侮蔑・誹謗中傷し、ゲームのように楽しんでいます。彼らの多くは日の丸のアイコンを用いたり、安倍首相を強く支持するなどの多くの共通点があります。
しかし、私が抗議したいのは、『愛国者』の中国に対する侮蔑発言の中味についてではなく、ツイッタージャパン社の運用や判断についてです。
【『組織的に攻撃を仕掛けた側』を保護するツイッタージャパン社の運用】
・日常的に、かつ組織的に「侮蔑・差別→挑発」を繰り返している組織がツイッター上に存在している。(人種差別、性差別等、さまざま)
・彼らに絡まれて、挑発され、絡まれたが失言すると、絡んだ側から集団的なツイッター社に通報がある。
・ツイッタージャパン社は絡んだ側の通報に従い、ユーザーのアカウントを凍結している。
処置の結果だけをみると、本来罰せられるはずの『加害者集団』がむしろ保護され、被害者が処罰されているように思われます。
私は、ツイッタージャパン社の処置に対し、下記の疑問を持っています。
・ツイッタージャパン社の定めたルールや行為は違憲ではないか?
・ツイッタージャパン社の存在自体が違憲ではないか?
上記の疑問に対し、下記を求めます。
・企業という社会性を求められる立場からの正式な回答
・ツイッタージャパン社の凍結行為などに違憲性があるのならば、その改善ならびに凍結処置の解除。
◇ 状況の説明
状況の説明として、まずは「愛国者」の日々の発言や活動の例を示します。
ツイッタージャパン社は、単に「規制ワード」のみに重点をおいて調査しているかもしれませんが、それは法的になんの根拠もありません。
ツイッタージャパン社が独自に定めた規制ワードに引っかかろうとも合法な発言もありますし、その逆もあるからです。
ツイッタージャパン社の『行為』の合憲・違憲性を見定めるためには、愛国者と私の発言の「単語」を拾うことには全く意味がありません。
ツイッタージャパン社、愛国者、私のそれぞれの日々の『行為』を確認する必要があります。
下記は『愛国者(中国人を差別する団体)』
中国人が「大量に準備し、食べ残す」マナーについて。リーダーの青髭氏が「中国の教育制度の失敗」と侮蔑しています。(A)そして、多くの日本の「愛国者」が同意して、中国を侮蔑しています。(B)
青髭氏と彼のメンバーは、この「侮蔑(A)→同調(B)」を日々、繰り返し繰り返し、執拗におこなっています。
またさらに「中国文化を擁護する人間から、TWの規制にひっかかるような暴言を引き出すために、意図的に挑発」も行っています。
【図1】 青髭氏の「中国食文化に対する侮蔑発言 ― 教育の失敗」 (A)
【図2】 「教育の失敗」発言に対して、さらに多くの日本人愛国者が同調を示す書き込みを行う。(B)
【図3】 自らが気に入らない相手をTW凍結に追い込むために、意図的に相手から脅迫や暴言を引き出す行為を組織的におこなっている旨が書かれている。愛国者の仲間に対して例を述べている。
※ 本抗議とは直接関係ありませんが。「中国の教育制度の失敗」という青髭氏の発言に対し反論すると、中国の大学が日本よりランクが低いなどということは決してありません。中国は、ハーバード大学やケンブリッジ大学にも多数の入学者を送り込んでいます。中国の上位層は、世界基準で学歴を考えています。一方、日本の上位層は、東京大学を最上位と考え、それより上の大学があることを認識すらしていません。
つまり、「食事のマナーが日本と異なる」という点を取り上げて「中国の教育制度の失敗」と中国人に指摘することは、どこにも正当性がなく、あきらかに人種・文化差別です。
ただし、私は、日本国内に住む日本人が中国人に対してどう思い、どう発言しようが、それは日本が認めた「表現の自由」の範囲内であり、それを罰する権利は誰にもないとは考えます。
◇ 私の発言に対する弁明ならびに、ツイッタージャパン社への質問
私(ミッキー)の失言は、上記であげたような中国人差別をおこなう「愛国者集団」の「意図的な嫌がらせ、挑発」に対する一連の流れから発生したものです。
日常的に挑発されていれば、当然、怒りも湧きます。その怒りをインターネット上で言葉で表現する際に、被害者側は加害者側に対して『用いる単語を選ぶ』ことは法的に要求されるのでしょうか?
私の理解では、もちいる「単語」などはどうでもよく、法的な観点でみれば「日々、執拗に、繰り返し、組織的に」おこなう嫌がらせ行為のほうが、遥かに罪は重いと考えます。
実際に、法で裁けるかの判断はともかく、社会的に合法か違法かを判定する際は「行為」を見るべきであるのに、ツイッタージャパン社は「単語」しか見ていません。
この事実をまとめると、下記のようになります。
【ツイッタージャパン社の行動指針に対する疑問】
1.ツイッタージャパン社の管理者は、ユーザの「日々の行為」ではなく「ワード」しか見ない。
2.ユーザから差別・侮蔑行為に対する指摘があったとしても「TW社が定めた規制ワード」に引っかからなければ、いかなる人種差別的、侮蔑的発言も黙認する。
3.被害の重さについては、行為そのものの悪質さや深刻さではなく、通報者の人数で判定する。
もし仮に、1~3の全ての行為をツイッタージャパン社が認めるのであれば、ツイッターというサービスの実態は、下記のようなものであるということなります。
A. ツイッタージャパン社が定める「規制ワード」を知り尽くした個人または組織は、規制ワードを使わない限りにおいて、ツイッター上で自由に人種差別的活動を行うことができる。
愛国者の日々の活動は、事実そうなっております。
【ツイッタージャパン社ルールの危険性】
もし「規制ワード」が公開されているのであれば、平等なルールの上での「口喧嘩ゲーム」とすることができるかもしれません。
しかし、ツイッタージャパン社から規制ワードが公開されない場合「ツイッタージャパン・ルールに則った、違憲行為(人種差別等)」が、特定の思想を持ったグループによって独占的に実行できることになります。
たとえば、「日本は死ね」というワードが「規制ワード」であったとし、「中国死ね」をいうワードは規制されていない場合。
中国人を差別する側の集団が、一方的に「中国死ね」と言い、それに対し個人が「日本死ね」と返した瞬間、中国人を差別する側の集団の集団通報によって、コミュニティ外へと追放することができます。
この「規制ワード」がわかりにくいものであれば、この「通報ゲーム」はさらに陰湿なものとなります。
私は、日本国憲法のもと、下記の指摘をお伝えいたします。
・日本国憲法は、人種差別を許可していません。
・行為が人種差別的であるかどうかは、ツイッタージャパン社の定める規制ワードとは、一切関係がありません。また通報人数とも一切関係ありません。
その上で、私は下記の疑問を呈します。
・なぜ、ツイッタージャパン社が「第三者の通報」に基づき「アカウントを凍結する」権限を持つのか。
「公共の場」での発言や行為が「違法」であるかを裁くのは憲法や法律であり、ツイッタージャパン社ルールではないはずです。
また、ツイッタージャパン社ルールを定めるにしても、それは、憲法や法律に則したルールでなくてはいけません。
ところが、現在ツイッタージャパン社が実施している、「規制ワード」と「通報」によって凍結を決定するシステムは、憲法にも法律にも、全く即しておりません。
事実として、一時的な失言をおこなった私が、ツイッターから追放されました。
一方、悪意をもって、日々、執拗に差別活動をおこなっている「愛国者」の集団は、私が追放されたことを喜び、さらに活動を継続中です。
これは、ツイッタージャパン社のルールに「不完全な部分がある」のではなく、むしろ「ツイッタージャパン社のルールがあるからこそ、一方的な人種差別的活動が可能な状況が発生している」のです。これは、公共ルールとしてはあってはならない事態です。
仮に、ツイッタージャパン社のデータベースが公共ではなく、ツイッタージャパン社の私的なものであるとするならば、「憲法の精神に違反する差別行為や発言を、ツイッタージャパン社ルールという『隠れた意図』で保護し、世界に公開している」ということになります。
つまり、ツイッタージャパン社の存在自体が違憲団体であるということです。
◇ 私の要望
我々(私、伴侶ならびに同僚の中国人)は「日本の言論の自由の文化」を重んじますので、愛国者をツイッターという公共の場から、凍結・追放することを望んだりしません。
しかし、挑発をおこなった愛国者(中国人差別側)の行為が継続保護され、一方、中国人の文化を尊重しようとする私(中国人ならびに中国人の伴侶を持つ側)のみが凍結されるという事態には到底納得できません。 私個人がTWジャパン社に求める対応は、下記です。
・今回のTW上での争いは、日本における「言論の自由」の範疇内の「やりとり」であるとし、私(@manavee_milk)の解除すること。
私の今回の失言は「ツイッタージャパン社のルール」には引っかかるかもしれませんが、法律に基づいて考える場合、私が告訴を受けて敗訴するような事態は絶対に起きないと確信します。つまり、私の発言は法律の範囲内での発言であり、日本国内において正当だということです。また合法であるのは、愛国者の「差別的発言」についても同様です。彼らの発言は「差別的、侮蔑的」ではありますが訴訟対象とはならないはずです。つまり、双方とも日本国内で罰せられない範囲で発言しているのであるから、双方とも何らペナルティを課せられない状態こそが法的にも社会的にも正しい状態であると考えます。
以上
2018/1/24
ミッキー・ハット(@manavee_milk)