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【リリース日】2024年10月17日

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【付録②】木下桜子(key)が研究した、ブルースの『スケールの使い方』の詳細なメモ

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『ブルース』を志すギタリストへ(ジャイアント・シュナイダー)

​メグデスのギタリスト、ジャイアントだ。

まずは、ブルージーな愚痴を言わせてくれ。

改まって「嫌い」というほどでもないけど、オレは今の、SNSの音楽文化全てが嫌いだ。(2025.1.13現在)

勿論、表現は自由だから、なにやってもいいというのは大前提。シリアスな話ではないうえで『嫌い』。

おっさんがガキみたいに、購入した機材を見せびらかしてではしゃいでんじゃねえよ。スネ夫のラジコンかよ(笑)

ひとつふたつ、あるは『愛機』を紹介するなら、全然OKなんだけどさ。毎月、何かを買ってるヤツとか、あるいは、機材を買って並べた部屋を見せびらかしてんだよな。

それ、ミュージシャンじゃなくて、ただの成金じゃん(笑)

それが『若い子の今の趣味』だったら「オレとは時代が違うな」で流すべき話だけど。

中年のオッサンがやってる下品なギター趣味は、徹底的に叩くよ。それは構わないだろ?

ウチも、チンポとマンコの歌詞について、ボカロ界隈のオッサンに、相当粘着されて、叩かれたんだ(笑)

…​とはいっても、日々『見せびらかし』に終始する、オッサンの気持ちも、オレはわかる。オレもおっさんだからさ。

 

アマチュアであっても『作曲』は胃が痛くなる。

アマチュアであっても、1年~2年にアルバムを一枚ぐらい作成したいって感情はある。

だから、オレは、このサークル、メグデスをやってるわけだし。

ところが、出す以上は、品質のクオリティを出したい。

当然だよね。

ところが『音楽の品質を上げる』というのは、並大抵の努力ではできない。これは、どんな創作でもそうだけどね。

プロのギタリストであっても、ソロアルバムはゴミだよ、ほとんど。

『作詞・作曲』のレベルを一定以上にあげるのは、相当に難しい。完全に特殊技術だ。

漫画でも、ライトノベルでも、システム開発でも、動画制作でも、『創作』は全部難しいよ。

それでも、漫画やラノベは「目に見えるものが全て」だろう。

一方、音楽の場合は「耳で聴こえるものが全て」だ。

ところが『音』は全てが聴こえない。これが、非常に厄介な『参入障壁』だ。ほとんど誰も突破できない。

普通の人は、絶対音感なんて持ってない。ドミソレが鳴っていて「ドミソレだ」と聴き取れるヤツは、なかなかいない。

そして「ドミソレ」と聴き取れないヤツは、どれだけ音楽が好きで、どれだけギターを練習しても、『作曲が上達』するのは困難だ。

…。

絵師が達者な絵が描けるのは、他人の絵を見て、細部まで理解できるからだ。

ラノベ作家が達者な話を書けるのは、他人の作品を読んで細部まで理解できるからだ。

音楽を作曲するなら、当然、他人の音楽の細部まで理解できないといけない。

ところが、ドラム、ギター、ベース、ボーカル、キーボードの全てを聴き取って、整理できるヤツなんて、ほぼゼロだよ。

だから、アマチュアギタリストは、絶対に作曲できるようにならない。出来たと思っていても、出来ていない。

だって、他人の曲を聴いて「聴き取れない」のだから、そもそも、「学習が中途半端」なんだよ。

さらに、自分の曲を聴いて「品質を確認」することが出来ないよ。

「ベースやドラムは他人に任せればいい」

確かにそうだけど、で、結局「全体のハーモニーは誰が確認するのか?」

誰もできない。

だから、原理的に「アマチュアがまともな作詞・作曲をやるのは無理」ということになる。

「いや、オレは出来る!」そう主張するアマチュアもいるかもしれないが、出来ていないよ。

実際に、「現場」に行って、自分の曲を堂々と解説できるかい?

「ここ、ハーモニーがおかしいよね?どうして、こうしたの?」と問い詰められて、どうする?

「オレの個性です。皆さんの耳がおかしいんです」と言えるならいいけどさ。

大抵は、「はい、皆さんにお任せします…。ボク、素人なので…、ハハハ…」となるんじゃないかな。

つまり、それが『作曲できていない』ってことだよ。

ちょっと賢い人間なら、いずれ「ああ、素人には作曲は無理なんだな」ということに気づく。

そして、結果として、作詞・作曲をあきらめて、「中途半端なギターソロだけを弾く」、機材見せびらかしオジサンにならざるをえない。無理に「できない作曲」をやろうとすると、胃が痛くなる。仕事で大変なのに、そのうえ、胃の痛みをこらえてまで作曲する意味なんてあるのか?だったら、ストレス解消に大金でギターや機材を買って見せびらかしてスッキリしたい。そうなるよ。

それは、他人を揶揄するわけではなく、オレが歩んできた道における、ひとつの状況でもあった。

 

ブルースなら、素人のオジサンでも「作詞・作曲」がやれる。

オレも、長年「作曲ができない」ことに苦しみながら、アマチュア・ミュージシャン生活を続けてきた。

そもそも「独学では、ほとんど不可能なんだ」というところに気づくまで、相当、長かったんだけど。

いや、毎日、めちゃくちゃ試行錯誤したら、『偶然』、なにかしらリフとメロディーが一致することはあるよ。

でも、そんなの一万分の1ぐらいの確率だよ。

メグデスは、その「一万分の1」の奇跡を探して、8枚目のアルバムまでやったんだけどね。

数百曲やったんだよ!

1stアルバムのリリース前に、100曲ぐらい準備してさ。「大丈夫そうなヤツ」からリリースしていったんだ。

これは、死んじゃうよ。それだけやっても、まだ『運』に頼らないと、曲なんてできない。

『素人の作曲』は、どこまでいっても、『運任せ』なんだ。

「なんとなく」やってるだけだから、知識が積みあがっていかない。

なにか『出来た』と思っても、再現できない。

プロの、一流のバンドであっても、アルバム制作なんて、一流のプロデューサーがついたうえで、せいぜい「2枚」が限界だよ。

 

アマチュアであれば、普通は、「4~5曲、3分間、聴くに堪えうる曲」が書けたら、相当スゴイよ。

それぐらい、「手探りのテキトーな作曲」は難しい。​

ところが…

『ブルース』というフォーマットなら、素人でも「プロと遜色ない作曲」がやれる。

ただし、きちんと勉強は必要だけどね。

素人のギター好きのオジサンが「ブルースなんてフィーリング」という言葉を真に受けて、デタラメをやっていたら、一生「歌メロ」は作れない。

ブルースには、ちゃんと、規則性・法則性があるんだ。素人のオジサンが『デキの悪い耳』で、酒飲みながらCDを聴いて、パッとわかるようなものではない。

でも、きちんと腰を据えて、法則性を覚えれば、アマチュアであっても、BBキングと同じレベルの『作曲』ができる。

勿論、作曲した後の『表現力』で、BBキングに追いつくのは無理だよ。

でも、ドレミファソラシドの並べ方だけであれば、きちんと勉強すれば、きちんとした内容の『作詞・作曲』ができる。

クラシックとは異なって、「有限の選択肢」の世界で音を並べているんだ。

「プロと同クラス」の作曲ができるのであれば、アマチュアであっても自信をもって作品をリリースできるよね?

売れなくたっていいじゃないか。「これは、きちんとしたブルースだ」と、世界中の人々が認めてくれればさ。

10年~20年とギターを弾いてきた価値があるんじゃないかな。

DTMやボカロが普及した今、『ブルースのルール、マナー』が普及すれば、誰でも『プロと遜色ない作曲で、ブルースのアルバム』が制作できる。

ブルースの黎明期なんて、みんな手探りだし、技術なんてテキトーだもの。音質だってぐちゃぐちゃ。リズムもヘロヘロ。でも、その『黒人コミュニティー』の中での『ルール、マナー』さえしっかりしていれば、『男らしいブルース』として、ちゃんと成立する。トップに立つのは無理でも、仲間の一員にはなれる。そういう文化だ。

​時代や場所を超えて、オレ達は『ブルースのコミュニティー』の中に入ることはできる。

そうしたら、アマチュアであっても、『機材の見せびらかし』ではなく、「自分なりの音楽の探求」の道に進めると思った。その『日本人のためのブルースの手引書』を作りたいと思って立ち上げたのが、この『ブルースサンダース』というプロジェクトなんだ。

オレは「見せびらかす」なんてことは、一切考えていない。オレより、指が動くギタリストなんて、いくらでもいる。でも、歌メロは書けないだろ?その「歌メロの書き方をパクれ」っていう意味で、このアルバムをリリースしたんだ。

英語のブルースだと、耳が悪いと、歌のメロディーの並びが聴き取れないと思う。サクラコ(key)でも、全然できないんだ。でも、日本語の、ボカロの、一音一音流れるメロディーだったら、耳コピできるはずだ。

このアルバムがあれば『歌メロ』の書き方は盗める。ギターは、オレより「ギター大好きオジサン」のほうが上手いだろう。​それでも「オケ」を作るのは、ギタリストには、相当難しいはずだ。鍵盤の知識がないからね。

その部分は、サクラコに資料を作成してもらった。ブルース・サンダースの『AHAHAN』と『Call & Response』を聴いて、資料をしっかり読み込めば、絶対に誰でも、「日本語でブルースのアルバム」が制作できるよ。

偶然に頼らずね。

一枚だけアルバムを作って、それをずっと歌い続けてもいい。そういうブルースマンもいる。

あんまり、あれこれ歌い過ぎても、価値が薄いという考え方もあるね。ラブソングを百曲作ってもダサいというか(笑)。

勿論、BBキングのように、たくさん作曲して、たくさん実験してもいい。

『ブルース』の『ルール、法則性』は、マスターしてしまえば、一定品質の曲は量産できるんだ。

量産するかしないかは、『自分のブルース』における、ニーズ次第だ。

 

わかりやすい『ブルースのガイドブック』の制作は避けた

イチから10まで、全部説明するような「ガイドブック」を制作するかどうかも迷った。でも、そこまでやると『メグデスのブルースの解釈』をそのまま『正式なブルースの理論』として、間違えて伝えることになりかねないからさ。

それに『細部』を伝えると、『細部』からケチをつけはじめるんだよね、オッサンは(笑)

ブルースは「大まかな、絶対に外してはいけないルール」があって、それ以外は、自由なんだ。逆なんだよ。

使ってるギターとか、エフェクターとか、録音方法とか、ミックスとか、そんな『細部』は、実はどうでもいいんだ。

『根源のルール』と『魂』だけを抑えれば、あとは、テキトーでいいんだ。

例えば、『ブルース』の根源には、「貧困に負けないような強さ、ユーモア、優しさ、俯瞰したものの見方」のようなものがある。そういった「テーマ」のうち、何かを選択して、表現する必要がある。

「機材を見せびらかすためにやるブルース」というのは、伝統的に存在しない。やってもいいけど(笑)。

普通は、逆だよね。「弦すら買うことができない~」のほうが、歌詞としてはしっくりくる。

でも、そういうことを「レクチャー」し始めると、なんだかおかしなことになる気もするんだよな。それはオレの『個人的なブルース観』でしかなから。

でも、全てが「テキトー、自由」ではない。

ブルースの『伴奏』には、伝統的に、完璧なマニュアルがあるんだよ。これは押さえなきゃいけない。

一方、「歌」と「ギター」に関しては「3度、7度で音を伸ばす」「下りのフレーズを重視する」といった「曖昧なルール」以外は、特にないんだ。

 

そこまでわかってしまえば、あとは、自力で解決したほうが、絶対に良い音楽になる。

全部を解説してしまうと、SNSの「早弾きイングヴェイの真似オジサン」みたいになって、コピーをドヤ顔でやるようになってしまう。これは『ブルース』という芸術にとって、逆にマイナスだ。

普通一般の人には、「中身のないコピーオジサン」が「凄く音楽ができる人」に見えてしまうかもしれない。

ネオクラシカル界隈では、そういう人々も、その「早弾きの努力」を讃える文化がある。

ところが、ブルース界隈には「早弾きや、指が器用なこと、テンプレ通りに演奏すること」を褒めたたえる文化は、一切ない。こういう人間がブルース界隈に入ってくることは、ブルースにとってマイナスだ。そういう人間を増やすことに、オレが加担することはできない。

もし、『ペンタトニックで早弾き』をやりたいなら『カントリー』がいい。これは『白人音楽文化』で、テクニックを披露することが「カッコいい」とされている。テンプレ的な演奏もアリ。

音楽は本当にデリケートな『文化的な背景』があるんだ。それを取っ払ったのが『ロック』なんだけどね。

いずれにせよ『ブルース』は、哲学的なゲームだ。ガキの遊びじゃない。だから、参入障壁として、『理論の壁』を、少しは残しておいた方が良いというのが、オレの判断だ。

これはオレの判断だけどね。まあ、みんなには、みんなの判断があっても良いと思うよ。

 

ただ、「全てを伝えること」は、あまりプラスにならない気がするな。SNSを見ていると、全てを教えて貰って、それで、人々の「創造性」があがったとは思えないんだよね。ただ、コピー人間が増えて、最後には『金持ち』が知ったかぶって、ドヤるようになる。それは、ブルースマンが一番嫌う文化だろう。

 

創作には、誰かの手引きは絶対あったほうがいいけど、同時に、どこかに『考えて、自分なりにやるバッファ』が必要なんだと思う。そこが議論の対象となったり、個性が炸裂する土俵になる。

(ジャイアント・シュナイダー 2025.1.13)

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