モノの価値と値段の不整合 / GUの洋服はカッコイイ
GUの洋服って素材は安っぽいけど、シルエットは綺麗よね。 少なくともダサくはない。
▼ ダサいのがオシャレ! / ブランド品の「屁理屈」
激安ブランドのデザインが洗練されてきたから、高級ブランドは差別化のために「ダサい、奇妙」を突破口にしようとしている。
めっちゃくちゃダサいグラヴィスのシューズ。完全に80年代のセンス。このダサさで1万円よ!
エルメスも「ダサい」新作をいっぱい出している。
美しいデザインの安価な品、醜いデザインのブランド品。
「純粋にデザインの美しさ」にこだわる人にとっては、高級ブランドは「興味の対象外」になりつつある。
▼ モノの値段と美しさの不整合
所得の格差はこれからも広がるんだけど、お金を支払って手に入れる「モノの美しさ」が、価格と比例しなくなってきている。
家具なんか、まさにそうなの。 10万円の家具より5000円の量産品の家具のほうがデザインが良いことはザラにある。
例えば、木工技術を学んだ職人さんが木を削って丁寧に椅子を作れば10万〜20万ぐらいの価格になるけど。 でも、その職人さんの「デザインスキル」は、IKEAのお抱えの家具デザイナーより遥かに劣るのよ。 IKEAのデザイナーは超選抜されたエリートだもん。