家を守る ~「マンション自治」ってこんな感じ
ウチは中古マンションなんだけど。水道管は30年で寿命らしく、そう取り替え工事の立ち会い。 マンションの壁の外に全く別の水道管を配管しなおすみたい。凄いよね。もちろん、壁を破壊して中の配管を取り換える方法もあるけど、それは費用がめちゃくちゃ高い。どちらの方法で工事するかはマンションの予算や方針による。マンション自治会ってヤツ。毎月どこを直すか話し合ってる。
マンション自治会なんて、テキトーだろうと思ってたんだけど、ウチはかなり厳しい。毎週2時間!の会議があるの。会社の会議より厳しいよ。 マンションって資産でしょ。だから資産価値が落ちないよう、みんな真剣なのよ。柵ひとつ電球ひとつでも、厳しい相見積もりや協議が入る。マンション住民みんながお金と知恵を出してマンションを守るの。「小さな社会」なのよ。
「マンションと一軒家、どちらが良いか」
この分岐点のひとつが「自治」。マンションは自治会で管理するから、自分の思い通りにはならない。だから当然メンドクサイよね。
ところが「自治」ってことは、自分以外にも「知恵を出してくれる人」つーのがいるわけ。
それが助かるって面もあるの。
「錆が酷いから、そろそろ柵を交換したほうが良い」 ← ここまではワカル
「柵を交換する場合、柵によりかかっている植木をどうしようか?」 ← 難しい問題。
「〇〇という植木屋は、植木を抜いてから柵の取り換えまでやってくれるらしい」 ← どうしてそんな情報知ってるの!?
マンションの管理会社は、マンションの会議に必ず参加し、諸々の問題に対して色々な提案をしてくれる。電灯や柵を変えるにしても、色々な候補の業者を連れてきてくれる。
打ち合わせの内容もしっかり記録される。
まあ、ぶっちゃけ、自分が自治会に参加しなくても、住民がしっかりしていれば、勝手に維持・管理されるのよ。
ところが、もし「一軒家」を購入した場合は、「いつ、何を交換するか」を「自分の家族」だけで議論して判断しないといけないわけよね。
ウチの実家は一軒家で、家に暖炉があったりするの。でも、煙突掃除だとか、薪をどうするかだとか。他にも草刈りも大変だし、壁の色を塗るにはどうするかだとか。手入れのためには色んな業者と知り合いでないとダメでさ。それを父親は一人でやってる。もし父親が死んだら、母親も困ってしまうと思うわ。家を守るつーのは大変なのよね。とても、私には無理。
そんなわけで、私にはマンションが合ってる。