WEB漫画「きみこいし」/IQ127の絶対美少女ミッキー、絶対オススメ!
全人類に読んでほしい。21世紀最大の傑作漫画のひとつだと保証するわ。 生きるとはなんなのか、メンヘラとは、そしてSMとは。 宇宙の真理のすべてがこれでわかる。 夏の読書感想文はこれで決まり!
「きみこいし」第一話 / 目黒 紘
【解説】
凄い。ドキドキした。第一話は完璧だわ。
美しさ、醜さ、強さ、弱さが、エロス。人間のすべてが誇張されずにそのまま、ありのまま描かれてる。
凄く客観的なんだけど、情熱的でもある。
表現手法が本当に見事。 メンヘラ女を描くにしても。表面的な可愛さ、裏側の醜さ。これを、対照的な性格の男二人の視点から見つめることで、肩入れしすぎず、でも愛を持って描いてる。作者の独りよがりな考えは一切ない。色々な人間の、色々な見方が、整理されて正しく並べられている。
一枚絵でどーんと出てくるタイミングも、とても効果的。言葉では絶対に説明できない心の動きが「ここ!」ってタイミングでズシーンと、のしかかってくる。
セリフも多いけれど、うるさすぎず、暗くもなりすぎず、しっかりとリズムがあって連続していく。
ポジティブとネガティブが混ざり合って、力強い流れになっている。
闇を引き立てるための光でもなく、光を引き立てるための闇でもなく、光と闇が正しく共存している。 とてつもない洞察力だわ。
この冒頭からどういう結論が導かれていくのか。
ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか…。
作者が、どちらを選択しても「光」と「闇」に偏りが発生するわけだけど。 人生は闇なのか、光なのか。
これは作者にとっても、とても大きな選択になるよね。
今、この瞬間は間違いなく光と闇のバランスがとれてるけどだけど。
この物語は完結することで「不完全」になるのかもしれない。
でも、どちらであっても、作者らしい決断のエンディングであってほしいわ。
(ミッキー・ハット)